酷評されているからどんなもんかと思い、見てみると、エデンの果実の重要性の説明が不十分(どれか1作やって、エデンの果実について調べれば十分補える)なのは置いておいて、アサシンクリードを正しく映画にしたらこうなるなといった感じ。そもそもアサシンクリードは、メインは現代編であるが、プレイの大半は過去編であるという非常に特殊なゲーム。これを正しく映画に反映させた時、現代編が重要で捨てきれないがために、現代編の話ばかりになるか、若しくはカットインで過去編と同時に進行させるしかない。その意味ではよくまとまっているし、アサシンクリードを正しく映画の尺に収めるとこうなるよなという最適解である。ただ、映画として視聴者が求めるものを考えると、尺を完全に過去編に振り、もっと教団とテンプル騎士団の抗争やアクションを写して欲しかった。何も映画の中で全てをわからせようとせず、1番最後や、EDあとのワンカットで現代の人間がシンクロしていた描写を入れれば、ファンは十分ニヤリと楽しめて、初見でも見れる映画になったと思う。私は原作はIVしか完走しておらず、観測所がいわゆるエデンの果実だったわけかと理解した上で見たのですが、それで予備知識は十分でした。1ファンとしては、十分楽しめる作品でした。